楽天社員が語る楽天モバイルのホント

料金・サービス・評判・節約術を現場経験とユーザー目線で本音レビュー。楽天モバイル 従業員紹介キャンペーンについても説明。

スティーブ・ジョブズとアップルコンピューター

スティーブ・ジョブズとアップルコンピューター



今週のお題「これに影響を受けました!」

私の人生を語る上で欠かせないのが、スティーブ・ジョブズとAppleコンピューターの存在です。

それは、単なるガジェット好きが高じた趣味の範疇を超え、私のキャリアや価値観にまで大きな影響を与えてきました。

話は、Appleの歴史を少し遡るところから始めましょう。

1976年、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックが、カリフォルニア州のガレージで創業したApple。

まだコンピューターは一部の専門家だけが使うものという時代に、彼らは「個人がコンピューターを所有する時代」の到来を信じ、Apple Iというコンピューターを生み出しました。

そして、1984年、マッキントッシュ(Mac)が登場します。マウスとGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を採用したMacは、コンピューターの操作を格段にわかりやすくしました。

この革新的なマシンは、それまでのコンピューターの概念を覆し、世界に大きな衝撃を与えたのです。

私がこのMacと出会ったのは、ちょうど大学生の頃でした。

当時の私は、コンピューターやネットワークが社会を大きく変えていく未来を漠然と予感していました。ただ、その頃のパソコンは、まだまだ専門知識が必要で、難解なイメージが強かったように思います。私自身も、MS-DOSというOSを搭載したパソコンを使っており、コマンドを入力して操作することに苦労していました。

そんな中、友人から「面白いコンピューターがあるよ」と勧められたのが、このMacでした。

初めて触れたMacは、それまでのコンピューターとは全く違うものでした。

画面に表示されたアイコンをマウスでクリックするだけで、直感的に操作できる。まるで、未来の道具を手に入れたようなワクワクした気持ちになったのを今でも鮮明に覚えています。

しかし、当時の私にとって、Macは高嶺の花でした。

大学生の身分ではとても手が出せる金額ではなく、憧れを抱きながらも、指をくわえて見ているしかありませんでした。いつか必ずMacを手に入れて、思う存分使いこなしたい。そう心に誓ったのを覚えています。

念願のMacintosh Centrisと、ネットの世界へ

大学を卒業した私は、何とか一般企業に就職しました。

当時の日本には、今のようなインターネット企業はまだほとんど存在していませんでした。しかし、心の中では、Macと出会って芽生えた「コンピューターやネットワークは、人々の生活をもっと豊かで楽しくしてくれる」という確信は、消えることなく残り続けていました。

そして、社会人になって念願のMacを手に入れる機会がやってきました。

私が初めて購入したのは、Macintosh Centris(マッキントッシュ セントリス)という機種でした。

憧れのMacを自分の部屋に置いて電源を入れた時の高揚感は、今でも忘れられません。画面に表示された美しいGUIを操作するたびに、「ついに自分のものになった」という喜びがこみ上げてきました。

私は、仕事が終わると、Macに向かって色んなことに挑戦しました。

今と比べると貧素なスペックでしたが、グラフィックソフトを使って写真を編集したり、手打ちでHTMLを編集してホームページを作ったりし、Macは私にとって単なる計算機ではなく、自分の創造性を表現するための「魔法の箱」でした。

そして、1999年。

「インターネット」という言葉が少しずつ世の中に浸透し始めた頃、私は思い切って転職を決意しました。

心の中にずっと温めていた「コンピューターとネットワークで社会を変える」という夢を追いかけるため、新しく生まれたばかりのネット業界に飛び込んだのです。

当時は、何が正解かもわからない手探りの日々でしたが、新しいサービスを生み出すことへのワクワク感は、Macと出会ったあの頃と同じでした。

Appleと共に歩んだキャリア

その後も、私のApple愛は変わりませんでした。

最初のiPhoneが発売された時、私はその驚くべき革新性に心を奪われました。

指先一つで画面を操作するマルチタッチ、美しいデザイン、そして何より、電話、音楽プレーヤー、インターネット端末という複数の機能を一つのデバイスに統合した「魔法のような体験」は、私たちに「スマートフォン」という新しい概念を提示しました。

iPhoneの登場は、それまでパソコンで行っていた多くのことが、手のひらサイズのデバイスで可能になるという、新たな時代の幕開けを告げるものでした。

私は、仕事でもプライベートでも、Appleのデバイスを使い続けています。MacBookで仕事をし、iPhoneで連絡を取り、iPadで読書や動画を楽しんでいます。

「Stay hungry, stay foolish」の精神を胸に

2011年、スティーブ・ジョブズは私たちのもとを去りました。彼のカリスマ性とビジョンは、Appleの成功に不可欠なものでした。

私は今でも、彼がスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチを時折見返します。

そのスピーチの最後に語られた、「Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ、愚かであれ。)」という言葉は、私の胸に深く刻まれています。

この言葉は、「現状に満足せず、常に新しい知識や経験を求め、既成概念にとらわれずに挑戦し続けること」の重要性を教えてくれます。

還暦を目前にした今、改めて思うのは、「ネットワークサービスは、やっぱり面白い」ということです。

AIやVR、メタバースといった新しいテクノロジーが次々と登場し、私たちの生活や仕事のあり方を日々更新しています。私は今も、あのMacと出会った大学生の頃のように、新しい技術やサービスにワクワクしています。

コンピューターやネットワークは、確かに社会を変えました。

そして、その変化は、これからも続いていくことでしょう。

「Stay hungry, stay foolish.」の言葉を胸に、これからも新しい面白さを追い求めていきたいと思います。